スパイ大作戦を観よう

The Best Of Mission: Impossible Then And Now - Music From The Original Television Soundtracks

The Best Of Mission: Impossible Then And Now – Music From The Original Television Soundtracks

MISSION: IMPOSSIBLE と聞いてトム・クルーズを思い出すことなかれ。邦題の「スパイ大作戦」が似合う昔のやつだ。「おはよう、フェルプス君」のくだりが有名かと。
これのメインテーマ曲は多くの人が知っていると思うけれど、他の曲も非常に素晴らしい。テーマ曲の編曲が多いものの画面との愛称はバッチリで、旋律やリズム感が心地良い名作だ。作曲者のラロ・シフリンは映画音楽に詳しい人の間では有名人かと思われるけれど、有名どころでは「燃えよドラゴン」の作曲者でもある。
スパイ大作戦はドラマとしても素晴らしい。ストーリーは水戸黄門が如く単純でおおまかな流れは以下のような感じだ。

  1. 当局から指令が来る
  2. 作戦を考えて実行するメンバーを決める
  3. ターゲットに変装マスクなどを用いて接触する
  4. 裏で証拠を取る仕掛けを構築する
  5. ターゲットをまんまとハメる
  6. 証拠を掴むなどして任務完了

当局のターゲットになるのは悪人なので勧善懲悪系なのだけど、この単純なストーリー展開の中に様々な人間模様を描いている。翔子証拠を喋らせるために相手の相棒が裏切ったようにみせたり、危機的な状況に追い込んでお宝を持って高飛びをさせたり(勿論、高飛ぶ前にハメるのだけど)、スパイらしい技は駆使しているものの中身は人間ドラマのように感じられる。今観ても心が躍る発想が色々あって1960年代に放送されていたことを正直疑ってしまう。ある程度オリジナルメンバーを起用した続編「新スパイ大作戦」はピーター・グレイブスが結構老いてしまった感があるものの、同様に中々見所ありの作品である。
音楽から入るも良し、映像から入るも良し、機会があれば是非「スパイ大作戦」を体験すると良いのではと思う。

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