先日、Kiko Loureiro(元アングラ、現メガデス)がOpen Sourceというアルバムをリリースした。なんて名前のアルバムなんだって思った。Open Sourceって言うなら音楽もオープンソースにしてくれたらいいのにね、と。でも現実は僕の想像をずっと超えていた。
Kikoはソフトウェアのオープンソースのことを知らずにぶつかる名前をつけたわけじゃない。本当にオープンソースにするからこそこの名前にしたのだから。
動画の最初に趣旨の説明がある。大体こんな感じ。
やぁみんな、キコです。Open Source Projectの最初の動画をお見せできて嬉しいです。
もしあなたがOpen Source Projectの一員になりたいなら下のリンクから新アルバム「Open Source」11曲の全てのステムデータと個別トラックをダウンロードできます。
それを使って望むものを作ってください。作曲したりインプロヴァイズしたり。ハッシュタグ #opensourceproject を使ってくれたら僕のチャンネルに載るかもしれません。さぁ始めましょう。
凄すぎませんか?胸熱すぎませんか?YouTubeにアップされているカバー演奏に本人がリアクションしましたとかいうレベルではないですよ、これ。
個別トラック(isolated tracks)はボーカル、ギター、ベース、ドラムなどそれぞれのパートごとに録音された音源のことで、普通は録音に携わった人しか手に入らないもの。
Open Source Projectはこれらの音源を使って自分自身でさらに音楽制作をして欲しいというものだ。1曲まるまる使わなくても、気に入った部分を組み合わせて新たな曲を作っても良いだろう。
ダウンロードはYouTubeのコメント欄にリンクがある(わかりにくい人向けにここにも貼っておく)。
https://gt.kikoloureiro.com/open-source/download/
名前とメールアドレスを入力すると、ダウンロードページが表示される。実際のダウンロードはGoogle Driveに移動して行うことになる。
ダウンロードページにも改めて意義が記載されている。ソフトウェアにおけるオープンソース、自由に改善したり創造したりするコンセプトは音楽でもやるべきだ、と。
いやぁ、恐れ入りました。なんて名前だなんて思って申し訳ない限り。本当に素敵です。