上司が部下を怒る法則

最近、自分の周りで上司が部下を怒っていることが多い。聴くつもりがなくても耳に入ってしまい、なんだかいつも決まったパターンだなと感じるようになってきた。大体の順序は以下のような感じだ。

  1. 起 (問題点を探す)
  2. 承 (見つけた問題点を徹底的に叩く)
  3. 転 (見つけた問題点を別の問題の原因にする)
  4. 結 (見つけた問題点を最初から言いたかったと結ぶ)

解説しよう。1.は「ここはどうなってるの?」とか「○○の進捗は?」とかいった感じで状況確認を装って問題点をサーチする。ここで問題点が見つからなければ良いのだが、現実にはほぼ確実に見つけることができる。それは時間の制約、立場の制約、個人的意見の制約などから誰も非の打ちようがない行動をとることが不可能に近いからだ。ここでの問題点は非常に些細なことでも良い。(メールのCC忘れたとか、客先に傘忘れたとか)
次に2.だが、1.で見つかった問題点を「普通はこうする」とか「何を考えたらそんなことをするのか」など、非常識のレッテルを貼って責め立てる。この2.のステップでは上司はほぼ部下の言い分を無視する。圧倒的に責める。
そして、3.で現在本当に問題となっていること(取引上の問題や売り上げなど)を2.のせいにする。「そんなこともできてないから」とかが定型分か。
最後に4.では「最初からこういうことが言いたかった」とか「前から言おうと思ってた」とか自分は全て予想済みであったということを発言する。
三者として聞いていると、一体何のために何を怒りたいのか意味不明だ。また、百歩譲って意味不明に怒っていることを無視したとしても、何の解決策も提示しないのが不思議だ。普通、4.は答えだろうに。要は現状の問題を誰かのせいにしたかったのだ。でも無意味に「お前のせいだ」といっても周りはおろか自分も納得できないので、もっともらしい理由をつけようというのが主旨かと思われる。
このように、そもそも自分が納得できるようにこんなステップを踏んでいるので、怒っている当人はまず気付かない。全うに怒っているのに何故部下は納得できないのか?と疑問に思うくらいだろう。
正しく怒っているかどうかの見極めは、最初に問題点を述べれるかどうかだと思う。本当に怒りたいなら「これが悪い。理由はこうだ。」と先に説明できる筈だ。「話しながら何に怒りたいか気付いた」と感じたなら上記パターンに嵌っていると疑うと良いかもしれない。最初に問題点を提示していないのに、あたかも「それだ」と怒るから、4.の言い訳が必要になる。
それにしても、こういう人目に付くところで怒る人というのは周りの人間に対する影響を考えないのだろうか。怒る行為のメリットよりも、怒る雰囲気の為に周りの人のモチベーションが下がることの方が余程大きなデメリットに思えるのだが。(怒ること自体がダメとは思っていないけれど)

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