
- 作者: 岡部敬史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/04/21
- メディア: 新書
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404 Blog Not Found:野山獄にようこそ!でDanさんが紹介していたの見て購入。Danさんの書評内容は確かにと思うところだけど、自分自身が読み終えて率直に感じた感想は「良い事しか書いてない」だった。こう書くと著者の岡部さんがブログをひいきして書いたように聞こえるので補足すると、現状のブログの有様をそのまま書くとメリットばっかりだったという意味だ。
不思議に思って意地悪くブログのデメリットを考えてみたけれど、なかなか思い付かない。ブログが批判されそうな事象を想像すると以下のような感じか。
- 炎上ブログで自殺
- ブログで知り合った人に騙され借金
- トラックバックスパムの影響でネットワーク圧迫
犯罪系しか思い付かない。しかし、これらはブログでなくともあらゆる媒体に当てはまるようなことなのでブログ本体のデメリットとは言いがたい。職場からブログ書き込み、処分とかならブログのせいで仕事をさぼる人が増えたなどデメリットとして通用するだろうか。これも本質的でないような気がする。
なぜブログを批判的に扱いにくいかを考えると、人間にとって必要とみなされている行動の範疇だからだろう。例えば「コミュニケーションはしない方が良い」とか「長生きしない方が良い」とかいう考え方は成り立ちにくい。つまり、コミュニケーションのようなデフォルトで肯定されているジャンルにブログも入っているのと考えられる。
Wikiは時間のムダだみたいな痛烈な批判(「ブログは時間のムダだ」みたいな)が現れる日がくるのだろうか。