記憶と記録

記される媒体の違い。恐らく多くの場合で記憶の方が有利なのではないかと思う。五感をテキスト変換せずに記すことができるし。
ただし、記憶には忘れるという問題と、知らぬ間に改竄されてしまうという問題がある。
そこで記録することになる。忘れることに対する対策であり、記憶の改竄を発覚するためでもある。
自分がブログを書く理由は実は上記の理由がかなり大きい。年齢を重ねることによって美化される過去を退けるためにブログを書いている。あのとき、どう感じたのか、どう思ったのかを振り返ったときに改竄したくない。
年をとれば当然学んだことが多い分、より良い判断ができることが多い。しかし、その良い判断ができるために何を学んだということは押さえておきたい。昔から出来ていたなどという豪語はしたくない。
記録は限定的な情報しか記載できないけれども、普通はこっそり改竄されたりはしない。ブログで公開することで、多くの証人を作ることにもなり、言い逃れができない。
大人になると子供の頃の気持ちがわからなくなると言う。結婚すると独身時代の気持ちがわからなくなると言う。プログラムが書けるようになると初心者だった頃のことがわからなくなると言う。
若かった頃の想いを今の若い人とも共有できるオッサンになりたい、というのが自分の人生の目標の一つなので、自分の若い頃については人一倍押さえておきたいものだ。

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