「それ、知ってます」は禁句
思わず反応してTB打ってしまう。上記のエントリの内容は全くその通りと思うついでに、「それ、知ってます」に似たパターンを書こう。
取り上げたいのは「ってゆうか」だ。「ってゆうか」は「いいえ」とか「いや」とかに比べると否定的なニュアンスが低いので使いやすいけれど、明らかに相手の発言を無効化するひどい言い草だ。それなりに異なる意見を述べるのであれば何の問題ないのだけど、言葉を差し替えただけの同じ内容を重ねる人がいかに多いことか。
例えば、「明日は雨が降るらしいね」に対して「ってゆうか、降水確率100%やったしな」とか返す具合だ。どうも相手の話を「うん、そうだね」と肯定するのが嫌らしい。もはや口癖になっている人も見受けられるが、そういう方々は営業の基本「YesBut法」を学んでみてはどうだろうか。
相手の言葉を言い換えるのは失礼な行為だろう。「君の言葉ではダメだから言い直してあげるよ」ということを意味するからだ。勿論、仕事上ではお互いの認識にずれがないかを確認する意味で、あえて別の表現で「合ってますよね」と確認を取ることがあるが、これは相手の意見を肯定するがゆえに行う行為なので全く主旨が違う。
喋るたびに「ってゆうか」と言われると、自分の発言はそれ程拙いものかと思ってしまう。そう思えば思うほど、「ってゆうか」の次に素晴らしい言葉を期待するのだけど、いつも期待を裏切られる。言い換えて余計に解り難い表現になっていることもあるのだから目も当てられない。
自己主張されるのは結構なことだが、その前に相手の主張を素直に受け入れてみよう。そしたら、今まであまり喋らなかった相手が雄弁に話しだすかもしれないよ。