カメラでよく使われる色温度とは一体何なのか

id:s-edyが社内でカメラについて教えてくれたのだけれども、わからないことが結構あった。色温度についてはここまで聞いたら教えて君だなと思ったので、文系の自分でもわかるように咀嚼してみた。
理解するための文章なので正確性に欠ける部分はあると思いますが(欠けすぎていたら問題だけど)、ど素人なので間違いのツッコミは歓迎です。

Wikipedia色温度の説明がまずわからない

用語がわからないときは一目散にWikipediaだろうけれども、これが全く理解できなかった。

色温度は、表現しようとする光の色をある温度の黒体から放射される光の色と対応させ、その時の黒体の温度をもって色温度とするものである。
どのような物質も、温度によってさまざまな波長の光を放射するようになる。その色合いは、物質ごと、温度ごとに微妙に異なる。たとえば鉄の釘など金属をガスの炎で加熱すると光を発するようになる(実際には温度を持っていればオレンジよりも波長が長い赤外線、遠赤外線などをわずかに発している)。最初はオレンジ色であり、だんだん白く輝くようになる。

色温度 – Wikipedia

今読むとなるほど正確だなと思えるのだけど、これがわからなかった理由には次の点があった。

  • 光の波長の長さで色が決まっているのにそれと温度がどう関係するのかわからない
  • 唐突に黒体が登場するがなぜその黒体の温度を利用するのかわからない
  • 緑色がないようにみえるが緑色の温度はないのか?緑色は何ケルビン??

とはいえ、図は重要なので、ここからの文章は上記Wikipediaの「色温度の単位」の図はみている上でになっている。

色温度とは何か

大前提

色温度は太陽やライトなどの光源(光を出すもの)に対して使う。だから、リンゴや机や時計やビールに対しては色温度は登場しない(後述の黒い物体と誤差が大きいので使い物にならない)。

黒い物体

人間は、物体に当たった光が反射して目に入るから色を識別できるけれども、光を吸収してしまうものがあれば反射しないから色のない(光のない)黒色になる。この黒い物体(黒体)を高熱にすると自ら光を出すそうな。黒い物体から発生する光は低い温度では赤色で次第に白色になって高い温度では青色になる。

光源は七色ではない

光源の色はプリズムの色(虹の色)のように目にみえる全ての色があるわけではないみたい。おおよそ、赤→白→青の範囲の色しかないそうな。ただし、光源ではない通常の物体には目にみえる全ての色がある。ピッコロのように緑色もある。

光源と黒い物体

光源の色は黒い物体の発する温度による色の変化の範囲とほぼ同じ。

色温度は指標

太陽の光をみて赤っぽいとか青っぽいとか言うことはできても、それを数値化しないとカメラなどでは扱えない。光源の色の範囲が黒い物体の発する色の範囲とほぼ同じだから、「黒い物体の温度が○度のとき = ○色」という基準を使うと心地よく表すことができる。

色温度ケルビン

ということで結果的に太陽光の単位とかではなく「黒い物体の温度が○度」=「○色」と言いたいので、温度の単位にケルビンを利用する。これによって○ケルビンは○色という定義ができる。

色温度とカメラ

赤い光で撮影すれば赤く写るし、青い光で撮影すれば青く写る。それを調整するために、今、黒い物体的には○度くらいで出てる色だから、○度くらいまで下げれば丁度よくなるだろう、といった具合になる。それをケルビンという単位で表現する。尚、これを調整するのがホワイトバランス。人間が白と認識するものが赤くないか青くないかということを調べて調整する(工学的な方法論ではなく意味合い的に)。

まとめ

色温度は光源が赤よりか青よりかを判別したり調整するために登場する単位。温度を使う理由は、黒い物体の温度に対応する色を使って表現するから。

参考文献

ネットで調べると、やたらケルビンの説明はするけど黒体はあっさり1行みたいなのがとても多かった。そんな中、非常に理解を助けてくれた参考文献があるのでリンクする。

[PDF]日本写真学会 One Point Lecture 2006年 色温度の話

時代劇を勧めるならばまずは子連れ狼

自分は時代劇マニアでは全くないので知識は薄いのだけれども、観賞は大変好きな方。恐らく父親の影響かと思われる。
時代劇というとチャンバラか、もしくは水戸黄門に代表される勧善懲悪系みたいな印象があるけれども、それぞれの味を押し出した作品もある。
そのひとつ、というよりは圧倒的に世界観が異質なのが、萬屋錦之介演じる子連れ狼子連れ狼は場面だけを切り出してネタにされることが多く、大五郎に絡んだシーンやガトリングガンのような銃兵器を装備した箱車が話題になるが、実際には非常に特質的でめずらしい「悲しみ」しかない時代劇だと思う。大五郎の父親たる拝一刀は本当に笑うことがない(敵の城内に入ってフハハハハハハとか笑うことはあるけれども)。冥府魔道の刺客(これは「しかく」なのか「せっかく」なのか正しい読み方がわからないけれども、劇中では「しきゃく」と読んでいた気がする)道をゆく悲しい姿が描かれている。敵(暗殺相手)を倒してもなお喜ぶことなく旅が続くだけなのだ。
子連れ狼にはたくさんの特徴があるけれども、その中でも「語りによる解説がある」点と「どうみても特撮である」点がたまらない。前者は攻殻機動隊を思わせる「用語は基本的に解説」なアナウンスが心地よい。こういう心意気はアニメ版北斗の拳の拳法解説にも通じるところがあると思う。後者(特撮である点)は例えばジャンプ切りをするときには3回くらいスローモーションの繰り返してがあってわざとらしいジュワジュワジュワみたいな効果音がなる。仮面ライダーみたいだけれども、こういう技法の後に結構グロめのシーン(血は赤で描写している)が来るので笑えない。やはり非情にはこだわりがあるのだろう。
特徴があることもさながら、一番素敵だと思えるのは萬屋錦之介による真剣勝負な演技。萬屋錦之介さんはもう亡くなっており非情に残念だけれども、この映像に残した手に汗握る演技は映像として残っている。他にもたくさん出演されている方だが、群を抜いて子連れ狼が良い。ふざけたシーンはなく、いつでも真剣勝負というまなざしは本作品輝いている。ブルース・リーの映画が面白いと思える人は共感する部分が多いのではないかと思う。彼も真剣さが映画に満ちあふれた人であったから。
子連れ狼について最後にどうしても触れたい部分があって、それは背景で鳴る音楽。打楽器などの効果音しかならない曲とか恐怖というかもう、洋物だとターミネーターのサントラに近い部分がある。その他、叙情的な笛の音からファンクな曲まで非情に多彩で、これも時代劇という括りを逸脱している。また効果音も絶品で非常に悲劇的な切り裂き音などが堂々と使われているし、上述したようないかにも特撮な効果音も頻出する。
さて、ここまで子連れ狼一色に書いてしまったけれども、他の時代劇だと鬼平犯科帳が好きで、中村吉右衛門演じる長谷川平蔵が悪人に情状的であり同時に鬼のように厳しい人間である面を多様に演出している。片岡鶴太郎も出演する大変面白い時代劇の一つ。音楽も良くて、ジプシー・キングスの「インスピレーション」が流れるエンディングテーマからも音楽のこだわりが感じられる。
念のために書いておくと、自分は暴れん坊将軍も好きだし、大岡越前や遠山の金さんも好きだけれども、勧善懲悪系のジャンルからは独走しているジャンルの時代劇を観てみるのも良いと思う。時代劇は決して古くさくない。描かれている対象の時代が古いだけで、非常に現代的なドラマだ。お銀の入浴シーンが売りでは決してない。

井の頭公園で一足早めの花見

井の頭公園 花見
井の頭公園 花見 posted by (C)cloned
花見といってもビニールシートを用意してわいわいするのではなくて、散歩と写真撮影目的で訪れた。現地はビールとおにぎりと焼き鳥の混合臭でいかにも花見な匂いがしたけれども、歩いている人はそれほど多い訳でもなかったので、快適に散歩ができた。
井の頭公園 花見
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井の頭公園 花見
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井の頭公園 花見
井の頭公園 花見 posted by (C)cloned
以前は花よりも草を撮る方が好きだったけれど、最近は花も撮っていて楽しくなってきた。
井の頭公園 花見
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井の頭公園 花見
井の頭公園 花見 posted by (C)cloned
ますます良いカメラが欲しいのに、どのカメラが良いのかわからない。昔、どのギターを買ったら良いのかわからなかったときの感覚と同じで、知識が足りなすぎる。
散歩ついでに吉祥寺で日本茶葉を購入した。ポットに急須に湯飲みと準備はできていたのであとは日本茶葉を購入するだけだったのだけど、全く知識がないので、店員さんに「甘めのものが好きだ」と言って選んでもらった。今回購入したのは福岡の八女煎茶。よく味がでて甘みと渋みが両方ある。日本茶もビールのように少しずつ知識をつけていこう。
本日の写真の中では次の写真がお気に入り。井の頭公園はまだまだ満開ではなかったけれど、きれいな桜だった。
井の頭公園 花見
井の頭公園 花見 posted by (C)cloned

ビッグバンを支える知識と歴史と想い

ogijunさん経由で見つけた本であるサイモン・シンの宇宙創世を読み終えた。元の書名は「Big Bang」という直球。

宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)

宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)

宇宙創成〈下〉 (新潮文庫)

宇宙創成〈下〉 (新潮文庫)

サイモン・シンの本といえば、過去にフェルマーの最終定理を読んだり暗号解読を読んだりしている。というか、今過去記事を読んでみると、暗号解読もid:ogijunさん経由だったのか。いつもありがとうございます。もっと新刊.netなどを活用しないとだめだな。
この本を読んでまず新鮮だったのが、『爆発で宇宙が始まった』と一言で説明されることの多いビッグバンが、いかに多くの科学によって支えられている綿密な理論であるのかというところ。水素、ヘリウムから他の原子ができることを説明できなければビッグバンはありえない、なんてことは今までに考えたこともなかった。パトロールカーのサイレンなどでおなじみのドップラー効果からアインシュタインによる一般相対性理論まで、多くの科学がなければ説明できないものだったのだ、ビッグバンは。
この本には自分の知らないことが本当にたくさんあった。太陽がどんな物質で構成されているかを調べる方法なんかは「なるほど!」と心の中で感心した。
サイモン・シンの本はいつでも文系の人間が読んでも理解しやすいように書かれている。というのも、数式はほとんどなく、論理的な文章と図で展開されているからだ。この本も例外なく、物理も化学も数学もわからない自分がある程度の理解を得ることができた。
多くの人たちが考え抜いたという歴史、そしてそれによって得られる知識がこの本には凝縮されている。そして、登場する偉人たちの宇宙に対する想いを感じることができる。
訳も非常に良く、文系理系を問わず、そしてビッグバンの知識を問わず、科学の偉業を感じることができるすばらしい一冊(上下巻だから二冊だけど)。

シメイのチーズとビール

明日は友人の結婚式があるので大阪に帰ってきた。街行く人も店員もみんな大阪弁で大変なごむ。
さて、先日注文していたシメイのチーズが我が家に届いた。注文したのはシメイビールとチーズの頒布会2009:ベルギービールJapanの「シメイ・コレクショングラス付セット チーズ200グラム×1個コース」。
3月から毎月届いて6月まで届くので定期的に楽しめる。今回届いたのは第一回目。どんなチーズなのかどきどきしながら開封してみた。
シメイ・ グラン・ クラシック
シメイ・ グラン・ クラシック posted by (C)cloned
すでに旨そうである。チーズを普段この形から切ったりすることがないのだけれども、薄くスライスすることに挑戦。
シメイ・ グラン・ クラシック
シメイ・ グラン・ クラシック posted by (C)cloned
一緒に送られてきた解説には次のように書かれていた。

チーズと合わせるのは、「トラピストビール」の最高峰とまで称される、アルコール度9%の濃厚なボディとフルーティな味と香りのシメイ ブルーです。ぜひビールとのマリアージュをお楽しみください。

言われるがままにシメイ・ブルーをサーブする。チーズのスライスはほどほどに失敗。やわらかいから難しい。
シメイブルーとシメイチーズ
シメイブルーとシメイチーズ posted by (C)cloned
チーズは強めの香りがあって渋みも予想されたけれども、食べてみると非常にまろやか。それでいてコクがあって、ちょっと濃いビールが欲しくなる。そこに、シメイ・ブルー。カラメルのような深いテイストに口の中が癒される。そうすると、またチーズの旨みが味わいたくなってチーズを食べる。以下、無限ループ。
おいしすぎて本当に無限ループになりそうだったので、頑張ってbreakした。賞味期限が3/28までなのだけれども、余裕で賞味期限内に食べきってしまうことだろう。

井の頭公園を散歩

今週はほとんど飲みに行っていたので、週末くらいは運動しないとと思い、井の頭公園を散歩してきた。合計2時間くらい歩いたので、そこそこ良い運動になったかな。

かも散歩中
かも散歩中 posted by (C)cloned

単に散歩目的ではなくて、写真を撮りに行こうと思うと、あっという間に時間が過ぎる。

井の頭公園 咲き始め
井の頭公園 咲き始め posted by (C)cloned

気にのるカラス
木にのるカラス posted by (C)cloned

カメラを購入してからまだ一年も経っていないのに、もっと良いカメラが欲しくなってきた。コンパクトタイプとしては十分に性能があるので、今のカメラが嫌になったということは全くないのだけれども、今日は撮るぞというときにはもっと鮮明な写真を撮ってみたい。

池に鯉と鴨
池に鯉と鴨 posted by (C)cloned

太陽がでてくるときれいな写真が撮れるので散歩の甲斐がある。楽しい。

力強い松
力強い松 posted by (C)cloned

良い天気
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ウノウラボでJavaFXについて書きました

JavaFXを使ってブラウザアプリを作る(MIDI楽器編)

JavaFXについての説明では、JavaFX 1.1 についての、おそらく日本で一番詳しい技術記事があるので、是非一読すると良いと思います。
Javaで面白い何かが作れた人はすぐにでもJavaFXで面白いことができる、という部分をウノウラボに書いてみました。MIDIを使ったのは個人的な趣味ですが、AppletやSwingアプリケーションをいくつか作ってきた人にはきっと面白い対象になると思います。

シルクヱビスを飲んだ

シルクヱビス
シルクヱビス posted by (C)cloned
本日はシルクヱビスの発売日。取り急ぎ味見をするべく購入。早速飲んでみた。
てっきりヒューガルデンみたいなホワイトビールなのかと思ったら全然そんなことはなかった。グラスの形を間違えた感じ。泡が軽いのでもう少しふたが閉じている形状のグラスにすれば良かった。
香りは強くなく、味は舌にじんわりと来る。確かに絹のようになめらかで、口から喉を通り抜けて流れてゆく感じ。ヱビスの中だと大分とヱビスではない味がするのに、後味はやっぱりヱビス、という不思議な感じ。
正直、もう少し飲まないとわからないので、しばらくは飲んでみよう。