発売してすぐにAmazonから届いて読み始めたのに今年にまたいで今日までかかってしまったけれども、ようやく読み終えた。
- 作者: ウォルター・アイザックソン,井口耕二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/10/25
- メディア: ハードカバー
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- 作者: ウォルター・アイザックソン,井口耕二
- 出版社/メーカー: 講談社
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- メディア: ハードカバー
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僕自信はMacintoshの時代を知らず、Macを使い始めたのはOS X以降。初めて買ったiPodはiPod nanoでApple製品を使うようになったのは2008年以降。ウェブ業界の人としてはかなり遅い方ではないかと思う。昔からMacへの憧れみたいなものはあって、音楽制作が好きだったのでプロがスタジオで使っているMacをいつか僕も使いたいと思っていた。
今となってはApple製品が手放せなくなり、個人で使うならWindowsやAndroidを使うことは到底考えられなくなった。Apple信者ではないのでiTunesとかXcodeとかソフトウェアによってはいろいろと不満があるものの、特にハードウェアと一体型になっているものについては本当に素晴らしい出来映えだと感心させられる。
「スティーブ・ジョブズ 」を読んで良かったのは、そういった今ある製品ができるまでの歴史を知ることができたこと。どういった時代にどれだけ革新的なことをやったのかというのは、その時代を生きていないと結構わかりにくい。僕はファミコン世代だからファミコンからプレイステーションくらいまでのコンソールゲームの進化過程を子供時代を通して経験したので当時のここのこれがこう凄かったとか他になかったとか把握できているけれども、コンピュータについてはほとんど知らないので、とても興味深く面白かった。
もう一つ良かったのはスティーブ・ジョブズが製品を良くすることに対してどれほどこだわっていたのかというのを感じられたこと。日本語で読んだので各所に出てきた「すごい製品」という言葉が原著でどのように書かれていたのかわかないけれども、とにかくすごいものになるまで諦めない姿勢はものづくりの精神として感銘を受ける。
この本では特にジョブズを褒めたくるようなことはなく、むしろジョブスが良くなかって点について豊富に触れていて、公平感がある反面、ドラマチックさはあまりないので小説みたいにどんどん読み進められるタイプではなかったけれども、読んでおいて良かったと思える一冊(実際には二冊か)。Appleやジョブズに興味のある人には是非おすすめします。