Objective-Cは言語でサポートしている機能が多くあり、他のプログラミング言語と置き換えて考えるだけでは簡単に理解できそうになかったのでちゃんと本を読むことにした。
- 作者: 荻原剛志
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2011/12/23
- メディア: 単行本
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この本を選んだのは次の3つの点から。
- Xcode(Interface Builder)を使っていない
- ARCを含むiOS 5に焦点を当てて多くの加筆修正が加えられている
- iOSはメジャーバージョンが違うとかなり差があるのでできるだけ最新の情報で理解したかったのと特にARCについてまとまっている文章を読みたかった
- Amazonのレビューのおかげで読みたい内容だと思うことができた
- でも星が★★★☆☆…
読んだ感想としては、一つ一つ丁寧に内部動作(コンパイラがどう解釈するか)を意識した説明になっているので、原理を理解するのに丁度良かった。また、説明する上でInterface Builderを使っていないものの、GUIアプリケーションを想定した説明が多いので、実際のアプリケーション作成とかけ離れることもなかった。
希望を言うならもう少しARCについて充実させて欲しかった。ARCを使わない場合(参照カウンタを手動で管理する場合)と比較して丁寧に説明してあるのだけど、如何せんARCを使うと暗黙の挙動が多いので、かなり入念に知っていないと誤ったコーディングをしてしまいそうで仕方がない。
何かしらのオブジェクト指向言語の経験がある人でObjective-Cが初めての人にはとてもおすすめな本でした。