IP電話が使える関係上、使用頻度はとても低いけれど家電話を持っている。最近、子機のみのものを購入したので省スペースでありがたい。説明書を読んでいると昔なかった機能がいろいろあってややこしいのだけど、その中でも面白い機能があった。
「迷惑ゲキタイ機能」というもの。通話中に固定のメッセージを流すというもので、メッセージは通話中に以下のものから選択できる。
- 迷惑をしております。かけてこないでください。
- 通話を録音します。
- 冗談はやめてください。
面白いので携帯からかけて確認してみた。すると、1.と2.は無機質な女性の声で喋るが、3.はキーシフトで声を上げた男性の声(TVでモザイクのかかった男性の声といった方が解りやすいかな)で喋るから楽しい。
でも説明書には残念な注釈が書いてあって、2.は「通話録音機能は働きません」とのことらしい。デフォルトはそれでも構わないけれど、通話を録音したい場合は…と実際に通話録音する機能も付けて欲しかった。でなければブラフにならない。
私たちはあるわけがないと思いながらも万に一つの可能性に脅えるのではないのだろうか。ブラフとはそういうものだ。その万に一つがシステム的に実装されていなければ万にゼロとなってしまう。
この電話の場合は「迷惑ゲキタイ機能」自体がそもそもおまけ的な存在だと思うので批判するには至らないけれど、もし開発者が福本漫画を読んでいたなら、アカギ―闇に降り立った天才 (1) (近代麻雀コミックス)を読んでいたなら。きっと通話録音機能は実装されていただろう。