T_4423 食品の裏側―みんな大好きな食品添加物 (単行本) http://bit.ly/aof9Sk 5年、10年前のベストセラーをネタにするとブクマ集まるよね。まぁネタっていうより完コピに近い内容だけどさ。。。
このブッマークコメントでこの本を知って早速購入した(良書の紹介ありがとうございます)。専門的な知識は必要なく、平易な文章で書かれているので3時間くらいで一気に読むことができた。
- 作者: 安部司
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
- 購入: 30人 クリック: 213回
- この商品を含むブログ (231件) を見る
普段口にしているものの多くに食品添加物が使われているのはなんとなく知っていても、食品がスーパーなどに並ぶまでにどのような工程を経ているのかは知らないことが多い。上記の元ネタのハムの水増しは単なる一例で、日本にある食品のほとんどが食品添加物に依存していることがよくわかる本。
前半は著者が添加物商社に勤めていたときに様々な食品に添加物を入れることで低コストかつ美味しいものを作っては売り込んだ経験が書かれていて、中盤では本題の食品添加物の用途や危険性、また原材料ラベルの見分け方などについて書かれている。最後は日本の食卓(主に子供への)影響について著者の考えが書かれている。
著書の全体の主張を把握するには前半と後半が重要だけど、勉強になるのは主に中盤。特に原材料ラベルの表記に関する取り決めによって実際に使われているのに書かれていない添加物が多かったり、商品から想像されるであろう原料を全く使っていない偽とも言える商品が多いことなどが非常に具体的に書かれていて面白かった。
中盤に書かれていた知識的なところは是非小学校あたりの家庭科でやるべきだと思った。もしかしたら理科でもいいかもしれない。著書にあるようなレモンジュースとか豚骨スープを白い粉だけで作って、想像される原料は一切使っていないという現実をもっと伝えた方が良いと思った。特に子供がいる親にとっておすすめの本だと思う。